会所のはじまり


出典:『尾張名所図会』
 かつて、本町通伝馬町の角には、<伝馬会所>という馬継所(うまつぎしょ)があり、「公私を論せず、みな此所(このところ)を往来」し、ヒト・モノ・カネ等の生き生きとしたやりとりの場所がありました。会所といえば、福生院・桜天神社・延命院のような街区内共用空間は、まちのみんなの出逢い・賑わいの光源となる非常に名古屋らしい場所でした。 それから約四百年たった今、まちづくりの未来を企み開くための「錦二丁目まちの会所」が開設されました。それはこの地区に新しい状況のもとでの明るさを呼び込むもうひとつの見えない光源を発する場となり、ヒト・オモイ・ウゴキの交差点となることを基本的ねらいとしています。
 チャーミングな運命の神様により、「錦二丁目まちづくり連絡協議会」と私たち(愛知産業大学大学院延藤研究室、NPO法人まちの縁側育み隊)との出逢いを授かりました。この地区にうとい私たちは、未知の国に旅する異邦人となる快さと、この町で出逢う人々を魂の宝石のように貴重で幸せなものと思うキモチでいっぱいです。地区外からも名古屋大学がここにサテライト研究室を設置し、他大学もふくめて学生・院生・専門家等の高い志と卓抜たる技を担う多様な応援の力が得られるということもうれしいことです。「コンパクトでにぎわいのある八福神のまち」を目指して、私たちは当面3年の限られた期間、懸命に力を尽くしたい。流動的なまちの状況に果敢に身を挺しながら、楽しみながら、地区内外の老若男女のみなさまと共に、錦二丁目の底知れない渦巻く力の発見と育みに赴きたい。どうぞ鷹揚にみまもりつつ、お力をお寄せ下さると幸いです。よろしくお願いいたします。

2008年5月吉日
錦二丁目まちの会所・世話人代表
延藤安弘(愛知産業大学大学院造形学研究科・教授/NPO法人のまちの縁側育み隊・代表理事)

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